69年ぶりの快挙への期待が日に日に高まっていく中、ファンディーナに関わる当事者たちは一貫して慎重な姿勢を見せている。
「フラワーCは馬なりで(2番手へ)行けるスピードを見せてくれた。
道中は後ろを見ながら、鞍上の意のままに動けたし、内容的には申し分なかったですね」と高野調教師は完璧なレースぶりを称賛する一方で、
「これまでモマれる競馬や極端なハイペースを経験していませんから…」と過去3戦、いずれも圧倒的な強さでレースを制してきたがゆえに、自身の“経験値”が思うように上げられなかったことに対する不安を口にした。
さらに「この時期の牡馬と牝馬とでは、根本の体力は牡馬の方にあると思う」と理論派の高野師らしい言葉が続く。
「ウチでいえば、ショウナンパンドラが牡馬混合のGI(2015年ジャパンC)を勝ちましたけど、
あの時は馬が完成した状態で使え、“これなら”という手応えがありましたから」
まだ馬が完成途上のこの時期は、
牡馬に対して「挑戦者の立場」にならざるを得ないことを繰り返し強調している。
一方、手綱を取る岩田も「もちろん、すごく大きな可能性を感じている馬だけど、牡馬相手に、そう甘くはないとも思っている」と、
過熱ぶりにストップをかける発言を忘れることはない。
ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナといった名牝の背中を知り尽くす男だからこそ、
軽はずみに“肩を並べる”ような発言をしようものなら…。
そこだけを強調する報道がされる恐れもあるだけに、意識的にトーンを抑えていることは容易に察せられる。
「今までとは相手が違うし、厳しい競馬になるのは間違いない。僕にできることはゲートインする、そのときまでに最高の状態に仕上げることだけ」とは高野師。
最終追い切りが翌日に迫る中でも、「強気節」を封印し続ける当事者たちが、その“禁”を解くことはあるのだろうか。
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