「馬場が酷い状態なので正直、安全に乗ってほしかった。
無理なく、いい内容。調教で能力アップを考えずに保つ感じです」と高野調教師。
加えて、情緒が不安定になりやすいこの時季の牝馬を思えば、
「出そうと思えばとんでもない時計が出る」タイプをそこまで時計にこだわらせないのも当然のこと。さらに別の理由もあった。
「先週の坂路は2Fまで新しいチップに切り替わっていたが、今週はそれが4Fまで新しくなった。滑るのが嫌だったので、無理をしたくなかった。穏やかにコトを運びたかったので」と笑み。
圧勝したフラワーCから中2週の桜花賞ではなく、中3週の皐月賞を選択したローテーションも追い風となっている。
「中2週と中3週ではまるで違う。最初の1週間を回復期に充てられ、2週目からリスタートできる。
牝馬は特にそう」とプラス1週の恩恵を噛みしめる。
中山への長距離輸送を再度挟むことになっても、最も可能性のある臨戦過程だろう。
「潜在能力はすごいものを感じる。牝馬なので完成はまだ、素質だけで勝っているが、パンとしてきたらどれだけすごくなるのか。
能力があっても競馬で出せない馬はごまんといるが、この馬は素直に走れて自分の能力を出せると新馬戦で分かった。輸送を心配した前走も馬房で落ち着いていた。
それで“大丈夫かな”と。乗り役の意のままに動けるので、どんなペースでも大丈夫」
高野調教師は一昨年のジャパンCを14年秋華賞馬ショウナンパンドラで勝った実績もある。
「牡馬相手で不確定要素はあるが、そこでも堂々としていたらたいしたものだね」。正真正銘の“化け物”牝馬誕生へ-刻々と時計の針が動きだした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170412-00000538-sanspo-horse