ソウルスターリングはこれで、さまざまなビッグレースを視野に入れていい立場に立った。
掲げる展望は大きいはずで、3歳牝馬同士の「秋華賞」ではないような気もする。
2000mの天皇賞・秋という選択も、ジャパンCを秋の最大目標にする手もある。
ベストに近い距離は2000m前後ではないか、とみる記者が多かったが、この秋、どんなローテーションになるか注目である。
名牝への道はいま始まったばかりと考えたい。
これは、堅苦しい回顧ではないので、さまざまな視点に立ちたいが、
「ソウルスターリング。母娘2代オークス制覇」というトーンのキャッチがあった。
競馬は、レースを通じ、サラブレッドの往来を通して世界のみんなが楽しむものだから、固いことはいわれない。
だが、「ダービー」といえば、英ダービーのことであり、イギリス競馬を規範にした国には、
「ケンタッキーダービー」など、○○ダービーがいくらでもある。
だが、そんなに一般語ではない他の3歳春のビッグレースの名称には難しいところがあり、
△△オークスは少ない。△△ギニーも少ない。
実際、日本の通称オークスは正式には「優駿牝馬」であり、日本ダービーも「東京優駿」として世界のカタログに載ることになっている。
フランスには、ライバルであるイギリスのレース名のオークスとかダービーは最初から存在しない。
ドイツにも独オークスはない。競馬の世界人はやさしいから、日本の「優駿牝馬」も、スタセリタの勝った「ディアヌ賞」も、
通称その国のオークスで通じる場合があるが、だからといって、スタセリタ=ソウルスターリングは、
「母娘そろって仏日オークス制覇」では、あんまりな表現ではないか、という気がしないでもない。
フランスにオークスなどない。
日本にも、実はオークスはない。
桜花賞は、桜花賞であるのと同じこと。桜花賞と、英1000ギニーは別扱いである。
フランスの3歳牝馬の春にも、1000ギニーやオークスはないが、
「プールデッセデプーリッシュ」や「ディアヌ賞」がどうして「仏1000ギニー」「仏オークス」と訳されるのか、これを理解するのは、案外、難儀である。
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